Gパン刑事板

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0499 エレクション 黒社会[香港]★4/サイモン・ヤム レオン・カーウァイ
election.jpg 80×113 5K2年に一度の会長選挙が今年も始まった。候補者はサイモン・ヤム演じる温厚派ロクとレオン・カーウァイ演じる武闘派ディーのふたり。長老たちの話し合いでほぼロクに決まりかけるのですが、それに納得出来ないディーがルール無用の手段でボスの座を勝ち取ろうとします。でも結局はロクに決まり、ディーは渋々ロクの片腕となります。これで安定しうまくいくのですが…。ひいいぃぃいいーー衝撃のラスト!

サイモン・ヤムも終止キレキャラのレオン・カーファイもよかったのですが、ここで注目するのは普段コミカルな役が多いニック・チョンです。
あまり目立たない感じですが、この作品での彼の存在はかなり大きいのです。ディーの命令でレンゲ(中華の)を食べさせられるシーンも、言うことを聞かない他派のボスを箱に詰めて、殺すのではなく坂を何度も転がすシーンも顔色ひとつ変えずに行う人間は、普段はいかつい感じではなく、どちらかというと目立たず、優しかったり面白かったりするひとが多いようです。その点からも彼の表情はピッタリでした。

ジョニー・トー監督のお気に入り、ルイス・クーはいまいち添え物的扱いで彼の良さが全然出ていませんでした。でも「黒社会2」では主役をはるらしいので、ここは控えたのかな?

長老の腹の出具合といい重鎮な貫禄といい、「ゴッドファーザー」に出ててもおかしくない雰囲気でした。名前わからないけど、いいわぁーこの俳優さん (^-^)v
この作品はアメリカのマフィア映画を彷彿とさせますが、「ゴッドファーザー」というよりは「バラキ」という感じです。〈公式HP〉

0498 涙そうそう[日本]★6/麻生久美子 塚本高史  中村達也 平良とみ
nadasousou.jpg 80×113 4K実は妻夫木聡君も長澤まさみさんもあまり観たことがなかったので、ちょっと有名になり過ぎてるから、疑ってかかっていたのですが、いえいえ上手でした。特に妻夫木君はいいですね。カッコイイんんだろうけど、それよりも「いいお兄ちゃん&いい青年」になりきっていました。その点、長澤さんもいいのですが、背が高すぎるのかスタイルがいいのか、美人なのはドラマだから差し引いたとしても、いまいちピッタリ!という感じでなかった気がします。何かが違う…。

人の死、特に身内の身内、兄弟の死なのにあまり説明っぽくしなかったところが、よかったのか悪かったのか難しいところです。兄弟とは言うものの所詮血が繋がってないから、これぐらいの感情ですんでしまうのか、兄弟ではなく多少の恋愛感情が生まれると、その途中での死には諦めがつけやすいのか、そのどちらかに感情が動いたのでしょうか?私はこの表現方法にはあまり感動しませんでした。逆に「他人の死に対しての希薄さ」、所詮こんなもんかもという現実感を感じました。むしろベタにやってくれたほうが、素直に感動出来た気がします。

吉田拓郎夫人の森下愛子さんを久々に観ました。昔ファンだったので懐かしかったですがやはりもうオバサンなのはしょうがありません。でも元気でなによりです^^

ラスト近くのばばの話が、泣かせるためのやや押し付けがましい感じでした。

離婚・不幸・貧乏・病気・死・別れのゴールデン泣かせパターンの定番で、ごく普通にいい作品でした。〈公式HP〉

0497 ラッキーナンバー7[米]★4/ジョシュ・ハートネット ベン・キングズレー
lucky_number7.jpg 80×113 7Kあらすじ載せます…
ニューヨークの空港に現れた謎の暗殺者グッドキャットが語るのは20年前の幸運のナンバー「7」をめぐる陰謀…。そして舞台はニューヨーク。青年スレヴィンは友人のアパートにいたが、その友人に間違えられて、街を牛耳るギャングに借金返済を迫られ、暗殺を強要される。その両ギャングに関係しているらしいのがグッドキャット。何がなんだかわからないうちにとんでもないことに巻き込まれていくスレヴィンだったが、これには周到にはりめぐらされた罠が仕掛けられていた!〈Amazonより〉

だそうです。しかも…
最後の謎解きは圧巻。冒頭から伏線ははってある。決して目を離さずに鑑賞することをオススメしたい。
とのことですから皆さん真剣に観てください。

私には何が何だかよくわからないまま終わってしまい、だからといってもう一度観てみる気にもならず、返却してしまった1本です。
そもそも冒頭のブルース・ウィルス演じるグッドキャットが言う「カンザスシティシャッフル」がわからない。観終わってもそれが何のことやらわからずじまい。。高尚すぎて私には不向きな作品でした。
でも評判はいいし、モーガン・フリーマンにハズレなし!だから観てみてください。

あ、ルシール・リュウが作中でも主人公に言われているけど、意外と小さいことに驚きました。〈公式HP〉

0496 ブラックジャック/ふたりの黒い医者[日本]★4/声:大塚明夫 鹿賀丈史 平山あや
bj_hutarino_kuroiisya.jpg 80×113 6K第一のエピソード…大手製薬会社ダイダロスの巨大ビルのショッピングモールが何者かによって爆破される。その時に重傷を負った子どもをその場で手術し始めるブラックジャック(以下BJ)。…爆破犯のロックと製薬会社の社長ゴア(おーーあのマグマ大使のゴアだ)登場!

第二のエピソード…重病の母親を持つ兄弟ふたり。アルバイトで貯めたお金でBJに手術を依頼するが金額が合わずに断られる。逆に母親は子どもに負担をかけてはいけないと医者キリコに安楽死を依頼する。…キリコ登場!

第三のエピソード…第二のエピソードで浮かぶ疑問をひきずりつつ、BJがいつもメスの刃研ぎを依頼している鍛冶職人のところでBJと昔の知人琵琶法師が出会う。そこで「医者の本道」を問われ、悩むBJ。…苦悩する医者BJ!

第四のエピソード…イカロス島で細菌「サタン」に感染した仲間を救うため、ロックがBJに依頼。そこで起こるエピソードがサスペンス・アクションでこの作品の本筋でもあり見せ場なのですが、いまいちおもしろくありません。ロックの真意や意外な黒幕…なのですが、よくあるパターンのありきたりの内容と結末。。

4つのプロックがうまく絡まり合っていて、構成的には無難にうまくまとめてあります。

でもメインでは何も感動しなかった私が、一番考えさせられたのは「第二のエピソード」で、結局BJは手術を請け負い無事成功して退院となり、家族揃ってタクシーで我が家に向かう途中、交通事故にあって全員死んでしまいます。。あまりにも悲惨な出来事であり、親子のガンバリは何だったのでしょう?しかもこういうことって現実にもあり得るので、何だか命というか人生のはかなさを感じてしまいました。〈公式HP〉

0495 エンター・ザ・フェニックス[香港]★4/スティーブン・フォン ダニエル・ウー
enter_the_phoenix.jpg 80×113 6Kあらすじ載せます…
香港マフィアの首領・ホンがこの世を去った。跡継ぎに任命されたのはタイに住む一人息子のジョージ。彼には他人には決して言えない秘密があり、香港に帰ることすら躊躇する。そんな彼の代わりにジョージになりすまし、夢にまで見たマフィアの首領になるジョージの友人サム。はたしてジョージの秘密とは? サムはうまく首領として周りを騙し通せるのか?

内容は確かにこんなところですし、エンタメ作品としてそれなりに楽しめます。
でもこの作品は内容より(失礼^^)も出演者の豪華さです!
ざっと列記してもジャッキー・チェン、ホクロを取ったユン・ピョウ、ダニエル・ウー、カレン・モク、ロー・ガーイン、チャップ・マントウ、イーソン・チャン、それに初監督兼殺し屋役で出演のスティーブン・フォン。まだまだ観たことのある俳優さんがいっぱい出ています。それを観るだけでも楽しいかもしれません。

スティーブン・フォン初監督作品!、ジャッキー・チェン製作総指揮!とありますが、両方とも本当かどうかわかりません。私はこういうのはあまり鵜呑みにはしないことにしています。

0494 僕の、世界の中心は、君だ。[韓国]★5/ソン・ヘギョ イ・スンジェ パク・ヒョジュン
bokuno_sekachu.jpg 80×113 5Kこれはパクリではなくリメイクのようです。音楽も日本の同じものを使っています(ほっ安心)。
とはいっても今の段階(07.08.11)で私は邦画「世界の中心で、愛をさけぶ」を観ていませんので、比較は出来ません。でも「せかちゅう」の予告は知っているので、似たような描写はあるようです。

恋愛・病気・苦悩・死・別れ…と鉄板サッドムービーですが、素直に感動しましょう。
でもこの若者たちのエピソードよりも、葬儀屋の彼のおじさんのエピソードに注目してください。若者の「好きだ、いつも一緒にいよう、生まれ変わってもあなたを好きになる」なんてよくいう台詞はちゃんちゃらおかしくなってしまいます(もちろん若い時はちゃんちゃらおかしくていいのですが)。
忍ぶ愛、包み込む愛というか、どこにいるかもわからなくても、自分が愛したひとが幸せに生きていてくれさえすればいい。もし死んでいても幸せだったならそれでいい。みたいな大人の愛って、目指したいところです…そんな相手がおらんわぁぁあああ!!

チャ・テヒョンって「猟奇的な彼女」でも「サッド・ムービー」でもこれでもそうですが、最初はもっさい男に映りますがだんだんよくなっていき、しまいにはとっておきのナイスガイになってしまいます。

それにしてもこのタイトル、もう少し何とかならんかったかなぁ。。いいような気もするし、いややっぱり何となく変…です。〈公式HP〉

0493 天軍[韓国]★5/キム・スンウ パク・チュンフン ファン・ジョンミン
tengun.jpg 80×115 4Kあらすじを載せます…
韓国版「戦国自衛隊」と称されるSFアクション大作。核爆弾と共に433年前の朝鮮時代へタイムスリップした韓国と北朝鮮の軍人たち。そこで彼らが見たものは、強奪と殺戮を繰り返す恐ろしい蛮族と、朝鮮でもっとも有名な英雄・李舜臣の若き日の姿だった。〈Amazonより〉

韓国版「戦国自衛隊」と称されるとありますが、それに「バックトゥーザフューチャー」をプラスしたパクリでしょう。パクリが悪いと言っている訳ではありません。パクっておいて、韓国で当時の日本軍を打ち破ったという歴史上の偉大な人物とされる「英雄・李舜臣」を扱うのは二重のプライドのなさ、あるいは逆に二重の愚弄か?

最近、韓国では反日映画が続々と作られていて、それを観た観客が洗脳でもされたかのようにこぞって日本の悪口を言っています。
我々は「冬のソナタ」でブームでもわかるようにかなり友好的な姿勢で受け入れているにも関わらずなぜ「反日」なのでしょうか?
もちろん過去の出来事を真剣に考えれば、たかが「冬ソナ」ブームでは何ともならないことはわかりますが、こんなことではいつになっても友好は結べそうもありませんね。

お菓子でもアニメでもキャラクタでもパクリが横行している韓国。それを「すみません」的な感じではなく、「何が悪い」、もっとひどい時は「うちが先に作ったんだ」とウソで開き直り、逆切れする態度。

私の個人的には韓国映画は大好きですし、今まで散々書いて来ましたが、韓国映画は日本映画よりも優れている!と正直に思います。それだけに一部韓国側の卑屈な姿勢が残念でなりません。

映画とはかけ離れてしまいましたが、ギャグとシリアスがうまく混じり合ってそれなりに楽しめる作品です。突っ込みどころ満載(一部サイトで言われている)のようですが、私には科学の知識がないので突っ込めませんでしたし、観ている最中は損な余裕はありません (;^_^A

私は「李舜臣」をまるで知りませんでしたので、このキャラに敬意を持ちませんでしたが、韓国の人には英雄なのでしょうね。でその英雄が若い頃に蛮族をやっつけて、晩年日本をやっつけるところで、蛮族=日本となってあちらではヒットしたのでしょうか?

後半は戦いの場面に迫力があってまあまあ面白かったです。
「仲間のために自分も戦いの中に突き進んでいく」のは普通なら感動出来るのですが、この辺りもすでに「戦国自衛隊」で観ちゃってますから、いまいちでした。

0492 インビジブル2[米]★3/ポール・バーホーベン クリスチャン・スレーター  ピーター・ファシネリ
invisible2.jpg 80×115 3K結構面白かったカーペンター監督の前作の続編。今回は監督も出演者も変わり、続編という感じではありません。しかも…全然面白くない。。

特典映像に前作の予告が入っていたので観てみると、今回は随分低予算で作ったなあと思わされます。透明人間になって行く過程と透明が故に出来るビジュアル的おもしろさがこの映画の売りなのに、そこですらどうってことない2流程度の出来です。いや3流かな?
前作がその辺りをすごくうまく観せていたので、続編がこれではすべて台無しです。

内容も透明になった副作用を防ぐ薬を手に入れるための科学者との追っかけっことそれを助ける刑事とのアクション、ありきたりのものでした。目新しいものは何一つなく、これを作った意味がまるでわかりません。CGが前より劣っているって、意味が分からんし。。
前回紹介の「氷の微笑2」のほうがよっぽど、「1」を継承した続編になっています。観なくていい作品。

0491 氷の微笑2[米]★6/デヴィッド・モリッシー シャーロット・ランプリング デヴィッド・シューリス
korinobisyou2.jpg 80×113 4K世間ではボロクソに言われている作品、今年の大駄作に贈られるラジー賞までいただいている名作「氷の微笑」の続編ですが、みんなが言うほど駄作ではないと思います。いえ、「言うほど」というのは間違いで全然駄作ではなく、逆に「面白い作品」でした。しかし続編にしては遅すぎたという感じです。2、3年後に作っていればもっとヒットしたと思います。

さすがに前作から15年も経っているので、シャロン・ストーンもかなりくたびれていますが、彼女の演技にはこのシリーズにかける情熱のようなものを感じました。R-18指定なので、願わくばもう少しエロくてもよかったかなと思います。

サスペンス通には「あーやっぱりな」と思わせるラストかもしれませんので世間の評価は落ちたのでしょうか?でも実は寸前まで気づかずに、結論を見せられて「あーやっぱりな」と思うことが結構あるのです。特に「通」と呼ばれるあるいは自負している連中にはプライドがあるので、「瞬間的に自分は予測していた」という結論にすり替えてしまいます。

前作が「観たものにゆだねる」作りで、しかも自分なりに正解が出たと思えるものだったので大好きな作品でしたが、今回はそれとは違うやり方で、「ラストにまとめて謎解きをしてしまう」というものだったので、その「からくり」にはさすが!と思いましたが、全てを教えてもらってしまった感じで、何かもの足りませんでした。残念。。

「1」もまだ観てないよってかたは、ぜひ「1」だけでも観てください。謎解きがすごく面白い作品です。あれがわかったらスゴイ!(私はたぶんわかったので自画自賛です。いつもしてやられてるので、わかった時は嬉しかったです^^とは言ってもそれが正解かどうかはいまだ謎…なんじゃそりゃ!)

0490 prey[タイ]★3/プラーントーン・チャンタム ピンスダー・タンパイロ
prey.jpg 80×113 5K祭場で「もしこの願い事がかなったら、・・・します」と遊びで願をかけた若い女学生たちが、願いがかなったにもかかわらず、「冗談だった」とか「あんなの遊びじゃん」って感じで約束を実行しなかったため次々と怖い目に遭うというよくある話です。
タイに限らず全世界でいまだに「霊」を信じているようですね。特にアジアではそれが強いようで、香港・タイなどはその代表でしょう。日本も例外ではなく、いえ日本こそ「まんまとひっかかっている人」が多い国かも知れません。「オーラの泉」とか「心霊捜査」とかが番組として成立してしまっているし、それで大儲けしているインチキ霊媒師(そもそも霊媒師自体がインチキなのですが)や占い師がいっぱいいることに腹が立ちます。それよりもそんなものを信じて大金を払ったり、周りを巻き込んだりする、自身は何も考えていない人が蔓延しています。よく考えましょう、不思議な出来事はあっても、「霊」などはいません。人間死んだら終わりです。恨みも執着も愛情もすべて消滅します。このことはいずれ「マンガンの種」に書こうと思っています。霊の存在は完全否定する私ですが、オカルトもホラー映画も大好きです(^o^)/

タイのホラーはまだ香港ホラーを継承しているようで、怖がらせ方の手法も展開も色調も似ています。なので、気味が悪くても怖くはありません。ホラー部門はまだ日本が勝っています^^
まあ、夜中にやることがなくてでも寝るにはつまらないって時にはちょうどいい作品かもしれません。あとお盆や正月休みの夜中でも…。

あ、タイトルの「prey」って何だろう?と思って調べてみたら、「餌食」だそうです。でおもしろいことに、最初「pray」じゃなくて?と思ったので、ついでに「pray」を調べてみると、「pray」は「祈り」という意味でした。このふたつの単語が生まれた背景には何やら恐ろしい出来事があったように思えてしかたありません{{ (>_<) }}

0489 君と見たい怖い話 ★3/ビシバシステム 渡辺正行 長塚京三
kimitomitai.jpg 80×113 5K都市伝説を元に作られた秋元康プロデュースのオムニバス3部作。でも秋元康の才能も見られないまま、ごく普通の「世にも奇妙な物語」のタイトルだけ変えた風なものに終わっています。

第1話の「しないで・見ないで・来ないで」と言われるとついしてしまう人間心理をうまくついた話ですが、結末が容易に想像出来てしまうのでいまいちでした。でもビシバシステム(確かいまは解散して、夫婦で再結成したはず。解散の理由が何となく見えてしまう…)の演技のうまさにビックリ!
第2話の「不幸のメール」的な話で、しかも手紙と心臓が送られて来るって。。「心臓」っていわれると、何かちょっと非現実的な感じがして、いまいちのめりこめない。「え?」と思わせるには他の何か(思いつかないけど)のほうがよかったと思います。
渡辺正行の顔のアップはキレイでないので、あまり見たくないです。
第3話は昔から好きな都市伝説を元にした話だな?と気づきましたので、どうなるんだろうとワクワクしながら観ていましたが、なんとも弱い終わり方で(。_゜)〃ドテ!って感じでした。せっかく元の話がおもしろいんだから、そこまでやれよ〜とちょっとご立腹ですヽ(`⌒´)ノ
でも、先が楽しみなストーリー展開としてはこの話が一番でした。

出て来る女性の眉毛は太いし、ファッションもボディコン風だし、もちろん出演者の顔も若いので、かなり古い作品だなと思ったら、なんと1992年のものでした。なんで今頃これを借りたんだろう?自分でも不思議です??

3話とも、必ずサービスエロシーンが入っていて、まあそれでチャラかな?^^というぐらいの出来でした。残念!(特に第3話が)

0488 不撓不屈[日本]★4/夏八木勲 三田村邦彦 北村和夫
hutou_hukutsu.jpg 80×113 4Kひとりの税理士と国税局の闘い「飯塚事件」を描いた高杉良のベストセラーを映画化。
舞台は昭和38年、税理士・飯塚毅(滝田栄)が勧めた節税対策を巡り、これを認めない国税局が一斉に潰しにかかります。そのやり方は、聞いてはいたけど警察と同様汚い汚い。国家権力を笠に着てゴリ押しの税務調査。お得意さんのところまでそれをやるので、たまったものじゃありません。か弱い中小企業のお得意さんはビビってしまって、次々に飯塚との税理の契約を解除しはじめ、経営的にも苦しくなってきて、やめる社員や逮捕される社員で、もうギリギリのところに追い込まれます。
そこで彼を支えたのが、恩師と代議士と密告者。それから彼の家族でした。その辺り、恵まれ過ぎと言えば言えなくもないですが、実話なのでそれまでの彼の行動が強い味方を呼んだのでしょう。外面的な味方に助けられ事態は好転しますが、なによりも内面的な味方である家族(松坂慶子ら)の愛が、窮地に追いやられた時の彼をどれだけ支えたことでしょう…感動です。ここまでは★6なのですが…
作中、飯塚税理士はかなりの人物に描かれていますが、逮捕された4人の社員が出所後っ全員揃ってやめてしまうことになったのは、実話だから省くわけにはいかなかったのでしょうが、なんとなく裏があるような気がしました。社員は飯塚という人物を信じてはいたものの、獄中いろいろ懐古しつつ考えるに、やはり多少なりともやましいことをしていたのではないでしょうか。そもそも税理士にしてもいま話題の代議士にしてもまったくクリーンな人はいないでしょう。いたとしても逆にそういう人は大人物にはなり得ないでしょう。正直言って、税理士を雇うほど大きな仕事もしていない自分にとっては、いろいろな工夫をして納税を免れている、あるいは極力減らしている税理士さんはあまり好きな職業ではありません。税務署はもっと嫌いです。弱いものいじめばっかりするな!…と言うことであまりにも美化しているところで−★1です。
それとこういう「ひとり国家権力と闘う!」作品は何かバーーーン!と来るものがあって爽快感を得るのですが、その辺りが何か弱い気がしました。それは、問題が早く解決し過ぎて、後半がそれのまとめみたいな作りになってしまっているからでしょうか。その点で−★1です。
滝田栄さん主役の作品は初めて観ましたが、ハマリ役でした。いずれは総理大臣役も彼がピッタリ!になりそうです。
それにしても、原作のタイトルが「不撓不屈」だからしょうがいのでしょうが、あまりにもストレートでなんだかなぁと思いました。〈公式HP〉

0487 楽日[台湾]★2/チェン・シャンチー リー・カンション 三田村恭伸
rakubi.jpg 80×113 4Kツァイ・ミンリャン監督による人間ドラマ。閉館の日を迎えた台北の古い映画館“福和大戯院”を舞台に、往年の映画スターである老人、足の悪い受付の女など、まるで幽霊のような登場人物たちが織り成す滑稽で哀切あふれる人間模様を描く。
…だそうです。しかも「03年ヴェネチア国際映画祭 国際批評家連盟賞 受賞」だそうです。
冗談じゃないぞ!ただ延々とその映画館の出来事を映しているだけじゃないか。そこには哀愁こそ漂え、それ以外のものは睡魔と「途中でやめたろかいな、いや観始めたのだから最後まで…」という自制心と闘う私がいるだけでした。それだったら、作中スクリーンに映されている「血闘竜門の宿(龍門客棧)」を観たほうがよっぽどマシじゃい!
ヴェネチアで話題になったらしい「映画終盤の5分間」も何のことはない、ただ延々と長回しでスクリーン側から客席を映しているだけのもの。こういう映画を「映画通」は喜ぶのでしょうが、私はそんな「通」にはなりたくありません。あくまでも「映画ファン」でありたいと思っています。
はっきり言って、フィルムと時間とお金の無駄遣い、監督の芸術的エゴで作られた作品だと思います。
ついに出た★1作品!!!かとも思いましたが、逆にこんな作品に「初の」をつけるのも嫌なので、唯一笑った「観客の女性を幽霊と勘違いしてビックラこいた日本人観光客」のシーンに+★1で残念ながら★2になりました^^見る必要なし作品!

0486 緑茶[台湾]★5/ジャン・ウェン ファン・リジュン ワン・ハイジェン
ryokucha_.jpg 80×114 5Kネタバレあり…注意!
ビッキーのファンなら+★1〜2だろうな、きっと。ビッキーのアップ(特に口元のショットが多い)から始まり、細長いグラスの中でユラユラ漂う茶葉。そしてウォン・カーワイ監督が得意で使う「グリーン」がここでも効果的に使われています。でもこの作品はチャン・ユアン監督。?と思ったらなんとカメラがクリストファー・ドイルだったのかぁ!なるほどって感じです。絵画をシーンの壁紙にしたようなみごとな配色、気だるい感じ独特の暗い中でもほのかに暖色を入れるテクニック、さすがです。私はドイルのカメラがかなり好きです。
ジャン・ウェン演じるチン・ミンリャンは冒頭での図々しい態度・言動、そこから終止主人公につきまとうストーカー行為。何となく中国人の嫌な部分を見てしまったようで、私が女性なら絶対好きにはならないし、この主人公のように徐々に心を開いていくことも無いでしょう。冒頭部分は観ていて不快でした。ということは、ジャン・ウェンがうまいということにもなるのでしょう。
容姿はそっくり(ビッキー2役)なのに性格や素性がまるで違う大学院生のウー・ファンと夜な夜なバーでピアノを弾き、客を取るランラン。そしてそのふたりに翻弄されるチンはそのまるで違うタイプのどちらにも魅かれていってしまいます。
そのあたりが、人間の愛の曖昧さ・いい加減さというかよく言えば定規では測れない神秘的なもの…と言ってしまえばそうなんでしょうが、ぶっちゃけ所詮初めは「顔」ですから、好みの顔なら性格が違っても好きになっちゃいますよね。しかも現実とは違う、映画やテレビドラマではしょうがない「美人」なんですから。
まそれはさておき、ウー・ファンが友達から教わったという「緑茶占い」、その友達の父親のDB、虐げられた母親の話を、徐々に心を開いてくれたチンに話しはじめますが、この話は本当なのでしょうか?あるいは本当でも、友達の話ではないのでは?…。
清楚と妖艶の中で翻弄されるチンもやがて自分なりの確信を持つ。その確信とはぁぁぁぁ。それは観たひとにゆだねるラストになっています。
でもたぶん0484の「双子」と同じことだと私は思います。〈参考HP〉

0485 レディ・ウェポン[香港]★5/ダニエル・ウー アンヤ チェン・ペイペイ
lady_weapon.jpg 80×114 5K第2弾・3弾がエロエロっぽかったので、観るのを躊躇していましたが、よくよくパッケージを見るとなんといま人気急上昇のマギーQ主演ではありませんか!
マギーQはハワイ出身のモデル・女優でジャッキー・チェンの事務所に所属しています。最近では「ミッション・インポッシブル3」「ダイハード4.0」などハリウッドでも大活躍しています。
ダニエル・ウー(実生活で元彼氏)も出ているので、三級片であるわけがありませんでした。もっと早く気づけば良かったと反省しつつ、そうなると期待大で見てしまいます。感想はと言うと「まあまあそれなりにおもしろい」と思いました。香港アクション映画好きなら★6、マギーQファンなら★7というところでしょうか?でも映画通には★3か4だったりもしそうです。
運動神経、主に格闘技にたけた少女を無差別に大量に拉致してきて、過酷な訓練をさせます。でもこの訓練は「殺し屋」になるための訓練なのです。逃げようものなら即銃殺です。。訓練のお陰でみんなそれなりにエキスパートになっていくのですが、ここで最終試験がありなんと生き残ったたった1名だけが合格になります。無茶苦茶です。なにも1名にしぼることはないのに…。結果的にマギーを含む3名が合格するのですが、この3名の性格付けがちゃんとされていて、アクションもこなせて納得でした。かなり無理のある設定ですが、これは映画なのですからまあいいんじゃないでしょうか。最後の試練としてマッチョに犯されてしまいますが、このシーンは妙にリアルで、マギーファンには辛い(カライではなく、ツライ/マンガンの種参照)シーンでしょう(;^_^A
CIA調査官ジャックのダニエル・ウーがときおり意味不明な発言をするのですが、別にそれに重要な意味がある訳でもなく、よくわかりません??
敵役には組長を殺され復讐に燃える日本のヤクザ・リュウイチが非道なまでの悪役ぶりを見せてくれます。〈参考HP〉

0484 双子[香港]★3/トニー・ホー エミリー・クワン サミュエル・バン
hutago.jpg 80×113 4K一癖も二癖もあるメンバーが住むゲストハウスに、ある日音信不通となった双子の姉を探しにひとりの日本人女性がやって来ます。瞬間住人たちの戦慄の恐怖に凍りつきます。一体このゲストハウスで何があったのでしょう?はたして姉の消息は?…どうですか?面白そうでしょう。でもおもしろいのもここまでで(たったここまでかい!)、以降はよくあるジャパニーズホラーあるいは香港ホラーと同じ展開でした。まあラスト近く〜ラストまでがまんまジャパニーズホラーだなって感じです。ですから、感想を書くまでもなくそれなりの作品です。
怖いというよりは、もの悲しい内容の作品です。姉の行方は?双子は本当に双子だったのか?それとも多重人格が生み出したもうひとりの自分だったのか?ヒィィィ。
主演のしらたひさこさんは2007年度ミス・インターナショナル日本代表。でもあのコスチューム何とかならんかったのかな?ダサすぎ!あ、そうそうパッケージデザインは怖そうで良いです^^
監督はユン・ピョウの甥であるフォン・ユン・マン初監督作品だそうです。

0483 ALWAYS 三丁目の夕日[日本]★6/ 須賀健太 小清水一輝 もたいまさこ
always.jpg 80×115 7K昭和33年、東京下町で織りなす笑いと涙ありの人間ドラマ。というとかなり言い古された表現ですが、ストレートにこんな感じの心温まる秀作です。
主な舞台は東北から少女が就職してきた自動車工場鈴木オートの一家と作家志望の茶川が店番をする駄菓子屋。ちょっと訳ありのもとダンサーのヒロミがやっている居酒屋の3カ所。登場人物も多そうですが、主となるとそうでもありません。かなり簡単な構成です。その分観やすいとも言えます。
主なエピソードは、駄菓子屋に転がり込んできた、ヒロミの友達の子ども、淳之介と茶川の親子風愛情物語。その茶川とヒロミの恋愛物語。鈴木一家と就職してきた六子との家族風愛情物語の3本。もうひとつ加えるとすると町医者宅間の苦悩物語かな。
堤真一が相変わらずちょっと危ない、だけど真っ直ぐなオヤジを演じています。私は「北の国から」も「Dr.コトー」も観ていないので吉岡秀隆がどんな演技をするのか興味がありましたが、確かにはまり役をうま〜くこなしていました。小雪演じるヒロミはちょっとスタイルよすぎて、あの時代とはちょっと違和感があるけど、心優しいでも影のある役をやはりうまく演じていました。
その中でも子役のふたりがスタンバイ・ミー風でいい感じ。特にいま売り出し中の須賀健太のけなげな演技にはたぶん観ているみんなを感動させたでしょう。
昭和の町並みの再現力は抜群で、特に路面電車が通る景色はハリウッドもビックリです(やや道幅が広いかなとは思いましたが)。細部にわたって神経の行き届いたその時代の小物、衣装、などの大道具・小道具…スタッフのやる気が垣間見えます。
重箱の隅ですが、ここに出て来る「ダイハツミゼット」がやけにボロボロで「あれ?」と思って、調べてみると第一号は昭和32年8月。でもここに出て来るのは丸形ハンドルなのでそれは34年9月発売らしいのです。やはり少し時代考証がずれていました。少なくとももう少し新しいミゼットであれば違和感はなかったのに。でも細かいことはいいですよね、そんなことはどうでもいいぐらいに全ての道具がみごとに昭和していました。
全体的にはかなりの名作・感動作だと思いますが、それでも★6なのは、わざとらしい演技と、感動させようと必死なところがたまに見られて、ちょっと(;^_^A こんな感じのときがありました。周りの評判もいいだけにちょっと厳しくその両方で−★2です。
アメリカ作品の「アメリカングラフィティ」や「バックトゥーザフューチャー」はその出演者も昔の顔をしています。あれはもちろん昔顔の役者さんをあえて使うのでしょうが、メイクでもかなり工夫していると思います。本当に昔の人に見えますよね。そのあたりを出来ればこの作品でも気を使って欲しかったです。堀北真希にしても小雪にしてもほとんど全部の出演者が今風の顔のまんまです。そこまでやるのは難しいのかなぁ?やはり役者さんの数の違いでしょうか?
とにかく素直に感動出来る秀作ですので、ぜひご覧ください。おすすめです。〈公式HP〉
07.11.03には続編が封ぎられます〈続・公式HP〉

0482 弓 -The Bow-[韓国]★4/チョン・ソンファン ハン・ヨルム ソ・ジソク
yumi.jpg 80×117 4K「釣師たちに場所を提供しながら,人里離れた島の前の海に浮いている古くなった船で暮らす老人と,少女の奇異な愛を描いた映画」ということで、文学的な作品かと思っていましたが、はじめと終わりはある程度そんな感じもしますが、観ていくうちにこの老人が単なる「エロジジイ」でかつ臆病で卑怯なやつということがわかりはじめて、ちょっとムカつきました。
少女にちょっかいをかけてくる釣り人に脅しのための弓を射ったり、「弓占い」をするときのふたりの絶対的信頼関係の表情などを見ると、事情をよく知らない若者や釣り人が何を言ってきても、例え少女の心が一旦揺らいだとしても、他人には理解出来ない運命のようなものを観ている者に感じさせ、感動を生む…と思っていたのですが、この老人ごく人間的でした。
ラストの結婚の儀式は抽象的な表現でキレイにまとめていますが、これほどわかりやすい抽象的表現も最近ないので、これがいいのかわるいのかちょっと戸惑ってしまいました。でも無理に文学的にしたくて訳わからなくしたがる監督が多い中、こういうのもありかなとも思います。
途中から若者が介入してきますが、それさえなければまるで違う人生になっていたことを思うと、人の人生ってキッカケでどうにでも変化するものだなと改めて考えさせられます。そう、あまり関係がないものがやたらに首を突っ込んだりしないほうがいい時って結構ありますよね。すべてが常識や多数決では決められないこともあって、特に男女関係はそれだからおもしろいのかもしれません。
それにしても若者に依頼された弓占いの結果を何て彼に耳打ちしたのでしょう?気になります。

0481 THE有頂天ホテル ★8/戸田恵子 唐沢寿明 オダギリジョー
uchoten_hotel.jpg 80×113 7Kやっと観るチャンスに恵まれて、あまり期待せずに観たのですが、いや〜おもしろかったなぁ^^
23人の主役とありますが、そのひとりひとりがちゃんと描かれていて、そのキャスティングもばっちりでした。ただひとつ不満はこれは個人的なことですが、前々からYOUと麻生久美子が自分の中でダブるところがあり、そのふたりが絡むと何か変な感じがしました^^
観てから感想を書くまでやや時間があいてしまいましたが、いまでも心に残る部分の感想を書きます。
役所広司も松たか子も見ている作品が少ないせいかいままでのイメージとは違う一面が見られてよかったです。イメージアップしました。
確かに香取慎吾の歌うあの歌はなぜか心打たれました。結構いい歌です。あーいうのは心理学的に分析して「なぜか心に残る歌」ってのを考え出すのでしょうか?
伊東四朗の白塗りはありがちだけど、あの人がやると妙にあってて笑っちゃいます (≧∇≦)
YOUの歌は拍手喝采ほどの歌ではありませんでしたが、その雰囲気にはあっていました。YOUってなんか独特のキャラですよね。
西田敏行の関連は、その業界だからわかるネタも入っているのでしょうね。実はあの大物歌手がモデルだ!とか…そういうのが^^
篠原涼子はなぜか昔から好きな女優さんで、今回も幸薄そうなでも心の中は暖かい女性役をしていますが、ピッタリです。名女優と言ってもいいでしょう。思うのですが、コメディもシリアスもできるカワイイ女性って何かスー・チーと似ています。この篠原演じるコールガール「ヨーコ」のシリアス版を1本作って欲しいと思いました。
実際のホテルの実情は実は昔、高島弟が演じた「ホテル」ではなく、「有頂天」のお客様のわがままばかり聞けない、とか部屋を汚すなーとかでしょうね。
「ALWAYS 三丁目の夕日」にもあるわざとらしいしぐさと台詞がこちらにも多々ありますが、こちらは三谷幸喜独特のものなので、すんなり受け入れられました。舞台はホテルだけという極限られたスペースで、2時間もの間飽きずに最後の最後まで楽しませてくれる、それが出来る三谷幸喜って本当にスゴイなぁ〜と思います。ぜひ観ていただきたい1本です!★お薦め
♪ドンキホ〜テ サンチョパンサ〜 ロ〜シナンテ &俺〜♪ 〈公式HP〉

0480 いちばん暗いのは夜明け前 第1話〜4話[日本]★3/ソニン 熊田曜子 安田美沙子
yoakemae.jpg 80×115 5Kあまりにも内容がなさそうで、どこまでこの調子が続くのかと第2話を観終わった時点で一旦中止です。何か時間の無駄という感じがしてオムニバスだし1週間レンタルだし、ということでまたいずれ観ることにしました。

返却最終日に時間があったので再度観ました。第3話、現実でもある「友達の部屋で4人集まってキャーキャーワーワー怪談話」。それがやがて現実に…ありがちです。第4話になってやっと「世にも奇妙な物語」風になってきて、もし次の巻が手元にあれば観たかもしれませんが、返却してもういいやって感じです。全部で14話あるようです。2話まで観て★2にしましたが、4話で★3になりました。

0479 ハッピー・エンド[韓国]★3/チェ・ミンシク チョン・ドヨン チュ・ジンモ
happyend.jpg 80×115 4K不満があって不倫があって嫉妬があって殺人があって…別にどうってことない、映画ではよくある話、最近では現実でもよくある話で終わっています。いろいろ期待してしまった割にごく普通だったので評価は低くなってしまいました。
観終わって「特典」の「監督インタビュー」を観ましたが、そこでわかったこと。実は監督はもう少しやりたいことがあったようですが、「商業的成功」を考えなければいけない立場に立たされていたので大手の意見に従ったようです。それはもっと主役の女性チェ・ボラの内面を描きたかったのではないでしょうか?確かにその辺りが薄いような気がします。「インタビュー」でも言っているのですが、待ち合わせ場所に行ったら彼と同じ柄の服だったので、慌てて着替えに家に戻ろうとするシーンがあります。監督はそのシーンにこだわっているところからたぶんそうだったのではないかと思うのですが、監督曰く「あのシーンが観客にうまく伝わらなかったようで失敗です」と言っていました。確かに観たときは伝わって来ませんでした。そこは「自分の服をチラッと見る」か「ちょっと摘む」とかするだけで伝わったのでは?と思います。
もうひとつはラスト近くの殺人のシーンではないでしょうか?サスペンス色を濃くするなら、誰が殺したかをわからないようにする手も考えていたと思います。私はそちらのほうが好きだっただろうな。
ひとつだけどうしても文句が言いたいところがあります。それは夫が彼氏の部屋に忍び込み、細工のための証拠品を物色するシーンで、指紋が残らないように手袋をするのですが、それが手術用の薄いゴムのやつでした。みなさんはこの手袋をはめたことがありますか?買ったことがありますか?売ってるところを見たことがありますか?例えば自分や奥さんが医者ならそれもわかりますが、奥さんは英語学院の院長、夫は無職。それなら普通は軍手かそれこそ普通の手袋でしょう。すごく違和感がありました。こういうのって「手紙」で主人公が工事現場でかぶっていたヘルメットがまっさらだったことや「Q」で縛られている鎖がピカピカだったことなど、撮影現場では気づかなくても一般的な生活をしているごく平凡な平民(私)には「あれ?」とすぐ後頭部に違和感を覚えてしまいます。(お前はムーディ勝山か!)
ラストシーンはなぜかほんのりしました。決してしてはいけないのでしょうが、なぜかしてしまいました。その辺りがタイトルの「ハッピーエンド」なのでしょうか。

0478 フラガール[日本]★6/蒼井優 富司純子(もと藤純子) 岸部一徳
flagirl.jpg 80×114 6K全体的にはすごくいい作品だと思います。どこかで★8や9とつけてても、間違いではないと思います。でも私はあえて−★2にしました。
ます最初のマイナスは、富司純子が母の豊川悦司・蒼井優一家。あなたたち何年前に東京から引っ越して来たの?と思ってしまうほど、福島の田舎者(失礼^^;)には見えないのです。なぜ富司純子でなくてはいけなかったのか。もちろんこの作品でもすごくいい演技をしていて感動させられます。でも…違うんです。豊川悦司の髪型もそう。飲み屋で「東京の女」の酒代をもってやる振る舞い、ラスト近くの橋の上でのヤクザとのケンカ…すべてがかっこよすぎるのです。東京で活躍していて借金で追われて来た平山まどかと、ずっと何十年も代々炭坑の町で暮らしてきた田舎者との対比が弱くなってしまいました。
同じ項目でもうひとつ。それは南海キャンディーズのしずちゃんを起用したこと。身体がでかくておっとりした女優ならたぶん他にいたでしょう。それなのに演技も出来ず、女優としての準備をしていないひとを起用するのは、ただ単に人気目当てや話題性からだと思います。政治の討論会で田嶋陽子(彼女の場合はキワモノという面もあるが)を出すテレビと同じに見えてしまいました。そんなことしなくても充分面白かったであろうだけに、とても残念です。
次のマイナスは、ラスト近くで平山まどか先生がフラガールのみんなに「もう最高だねー」と言うシーンがあるのですが、そこでそれまでの感動が吹っ飛んでしまいました。「こいつら最高だなぁ」とか、別れのシーンで「待て!そこで行っちゃったらおしまいだよ」とか思うのは観客です。そしてそう思わせるのが作品です。なのに、作中で言っちゃったらダメじゃん。。って感じです。もちろん先生がそこで言いたい気持ちはわかります。確かに言ってもいいシーンです。もし現実なら言っているでしょう。でもこれは映画です。観客はすでにみんなそう思っているのですから、ここではあえて言わないのが演出というものではないでしょうか?
演出と言えばちょっとくさいところがあります。それは親友の早苗を見送るシーンと平山先生をみんなで同じく見送る(真意は行って欲しくないのだけれど)シーンです。「われら青春!」かーと思わず突っ込んでしまいましたが、時代が時代なだけに監督はあえてそうしたのかとも思われます。それほどしっくりきていて素直に感動出来ました。ラストのフラダンスのシーンも同じくですが、それはそれでいいのだと、なんか 李相日監督って「日本人の感動のスイッチのありか」を知っているな^^と思いました。
蒼井優の映画なのになぜパッケージの中心が松雪泰子?と思っていましたが、観れば納得でした。本作は蒼井優主演と思われがちですが、実は松雪泰子演じる平山まどかが主役だったのですね。
誰でも感動出来るすごくいい映画ですので、ぜひご覧になることをお薦めします。〈公式HP〉
※豆知識:中国でも公開されますがそのタイトルは「扶桑花女孩」で、「ハイビスカスの女の子」という意味です。扶桑花=ハイビスカス

0477 鳥[独]★3/スザンナ・シモン ステファン・ユルゲンス ナイキ・ファーマン
bird_new.jpg 80×113 5Kあのヒッチコックの名作「鳥」のリメイクということでレンタルしましたが、とんでもない大嘘でした。何の関連もない、どちらかというとサスペンス色の強い内容で、ラストもあっけなく、しかもよくあるそのあとの真のラストで「事件は解決したのに巣が出来て、卵があって、孵化しそう」というありがちのオチです。鳥といっても出て来るのはカラスだけです。
リメイクということで昔のティッピー・ヘドレンを頭に描いていたので、今回の主役のちょっとヒステリックで、自分本位でそのくせsex好きの女性で、あまりにも違う設定に愕然としました。そのダンナもブチ切れては謝ること3度、こいつには学習能力がないのか?と思いたくなるほどの馬鹿っぽさ、なのに弁護士とは…夫婦でイラッとします。
でもそもそもリメイクではなかったので、主役の設定や内容が違うのはしょうがありません。またも日本の配給会社の詐欺行為にまんまと引っかかってしまいました。こういうのっていつも思うのだけど、いいのかなぁ?
「予告」を観る限りではかなりヒッチコックの「鳥」っぽいです。でも本編を観ていくとすぐに全然違うことに気づかされます。はっきり言って「予告」のほうが本編よりおもしろいです。ですから本編は観る必要はありません。
ラスト近くで「鳥」のようにカラスがいっぱい集まって来て囲まれて、ハラハラドキドキ、一触即発の状況が続き、さあどうなるか!と思ったら「エッ?」と思う結末…そのほうがビックリしました。ここまで観させておいてそれはないだろう。。という感じです。
ヒッチコックの「鳥」は1963年でもう40年以上も前の作品ですが、今回のSFXを駆使して?それ以上の予算で作られた、カラスが襲って来るシーンや群れになるシーンも全然負けてなく、さすがヒッチコックと思いました。その点でもこちらのはー★1点です。